2009年03月09日

湖北巡礼 〜其の参〜

既に高く上がった太陽も傾き始め
上着を着ていて良かったと思い始めた時刻

石道寺から古の道を再び戻り
なんとか車に到着した

今回の思いつき
湖北巡礼の最大の目的地
‘渡岸寺観音堂(向源寺)’へと向うことに

説明するまでもなくこちらの国宝十一面観音様は
全国で七体ある国宝の十一面観音様の中でも
最高の物と言われるほどの美仏


いやがおうにも気持ちは高ぶる

やはりこの地は仏様の密集地
さほど遠くない場所にあるようだ

途中民家が立ち並ぶ集落の中の狭い道を通った
小さな用水路が張り巡らされ
綺麗な水が流れていた

昔から灌漑用水がしっかりと整備され
稲作・農業が盛んで
人々は豊かな暮らしを営んでいたのか

そのため、これだけ多くの仏様が守り伝えられてきたのだろうか

などと考えていると
目の前に国宝の文字が目に入ってきた

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山門から本堂まで綺麗に整備された道がのびていた

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仏様は本堂横の収蔵庫にいらっしゃった


緊張しながら扉の前に立つ
すぅっ と扉が開くとそこには間違いなくいらっしゃった

04.jpg


それほど大きくないのだが
オーラというのか後光とでも言うべきか
目に見えない大きなものがあるようだった


やはり実物を観ると感動も大きい

長くのびた右腕
時代の古さをあらわしている
とても穏やかな表情
幾多の災難を逃れてきたことを少しもうかがわせない

douganji01-3l.jpg




いつまでも観ていたいと心から思った


旅を締めくくるにふさわしい仏様であった


湖北の仏様を観て回って思ったことだが
この地域は無住のお寺が多い
そして地域の方が大切に仏様を守っている
とても信仰の厚いところであると実感した

美術品としての仏様ではなく
まさに信仰の対象として、そして
地域の方々の日常に仏様がいらっしゃるというのを実感した

まだまだ多くの仏様がいらっしゃるこの地
次回訪れる際は
地域の方々にも目を向けてみたいとおもった
湖北巡礼



国宝の十一面観音さまは全国に七体ありますが、その中でも最高傑作といわれるのが、「渡岸寺の観音さま」として親しまれているここにまつられる「国宝十一面観音立像」です。 井上靖の『星と祭』や水上勉の『湖の琴』で一躍有名になったこの観音さまは、かつてここに栄えた光眼寺のものであったといわれています。光眼寺の創建は天平8年(736)で、以後隆盛を極めましたが、元亀元年(1570)に織田軍が浅井氏を攻めた折、堂宇を焼失。大刹は廃滅してしまいました。しかし、人々の篤い信仰を集めていた十一面観音像は、土中に埋められながら守られ、難を逃れたといい、その埋伏地は、境内のなかほどに残っています。 現在は向源寺の所有とされ、渡岸寺観音堂に安置されています(収蔵庫を建て替え中のため、平成18年秋まで本堂に安置されています)。 この十一面観音像は、頂上面を除いて檜の一本造で、194cmの均整のとれた姿。右手を長く垂らし、軽くひねった腰は時に官能的でヴィーナス像を彷彿とさせます。頭上に如来ではなく菩薩面をのせ耳トウ(じとう)と呼ばれる耳飾りをつけるなど、いくつかの特徴が見られます。 やわらかな曲線美や慈愛に満ちて整った表情は、観音信仰の象徴として、参拝者に安らぎを与えてくれるだけでなく、超一級の芸術作品として感動さえ与えてくれます。参拝者への説明をしてくださるのは、高月町国宝維持保存協賛会のお世話方たち。「こうやってお世話させてもらえるのはありがたいこと」と、おっしゃいます。 拝観の折には、隣にある高月町立観音の里歴史民俗資料館にもお立ち寄りください。観音の里の魅力が、もっと潜んでいます。


開館時間 9:00〜16:00( 年中無休 )
料金 拝観料:300円
駐車場 有
問い合わせ先 渡岸寺観音堂(向源寺)
問い合わせ電話番号 0749-85-2632
〒529-0233
伊香郡高月町渡岸寺






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posted by ほとけたび同好会 at 22:42 | Comment(5) | 滋賀県湖北 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月07日

湖北巡礼〜其の弐〜

古の道を歩いて
石道寺を目指した

ボランティアの方の話では
己高閣から5分程だと言われたので
そろそろかと思いながらトボトボと歩いていた

しかし緩やかではあるが
頂上の見えない坂を歩いていると

果たして5分で着くのかという疑問が沸いてきた



まほろばの里と言われるだけあって
目に入る景色はどこを切り取っても絵になるようなところだ


しかし出発してから10分程

ひたすら坂を上ってきた
生命の力強さを魅せる紅葉たちを見ていても
写真を撮ろうという気も失せてるほど歩いた気がした


あの(ボランティアの)おじいさん・・・ 
と疑いの感情がこみ上げてきそうになったとき


フイに目の前が開けた

不揃いの石の階段が
眼下に並んでおりその先に目線を移すと

そこには鮮やかな紅葉に包まれた
石道寺とおぼしき木造建築物が目に入ってきた
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なるほど

苦労して歩いてきだだけの価値はあるなと思った
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本堂は決して大きくないが
その中に十一面観音様がおられると思うと
重厚感のようなもの そして
御香とほのかなカビの匂いが伝わってくる気がした



いざ中に入るとそこには既にお目当ての観音様が
立派な厨子の中にいらっしゃるのがぼんやりと見えた

外はとても良い天気だったが本堂の中
さらに厨子の中は薄暗かった
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石道寺も地元ボランティアの方が交代で当番されている無住の寺だ

己高閣もそうだったが案内は音声テープによるものだったが
ここもそのようだ


テープが終わるとおじいさんがおもむろに懐中電灯を手に取り
わたしの手元に近づけてきた


その意味は即座に理解できたが
そのようにして仏様を拝んだことが無かったので
非常に新鮮な体験であった


唇に薄く残る紅の色 木目 明治期に取り付けられた光背の鮮やかさ
心行くまで堪能できた



外に出るとなんとも暖かな光が降り注ぎ

散って行くのを惜しむかのように
木々の赤さが一段と増しているようだった



なにかすっきりした気分で非常に気持ちよかったが
ふと時計を見ると時刻は14時30になろうとしていた


また来た道を戻らなければいけない・・・



気持ちは満足していた


湖北巡礼
今日はもういいかという気分も見え隠れする秋の昼下がり



己高山麓にある真言宗豊山派の寺。もとは現在地の東lkm、三谷川沿いの山間にあり、平安から鎌倉時代にかけて、己高山七大寺の一つとして栄える。その後徐々に荒廃し、明治29年(1896)ついに無住の寺となる

平安末期の作と伝えられる本尊の十一面観音立像は、国指定の重要文化財。高さ173cm、欅の一木造に極彩色を施したもので、唇にほのかに朱が残っている。両脇の持国天、多聞天も国の重要文化財に指定されており、どちらも欅の寄木造で、鎌倉時代の作。甲冑に身を固めた力強い像。この他、天竺(てんじく)(インド)から伝わったという幡(国指定の重要文化財)をはじめ、数多くの寺宝を所有している。


所在地     滋賀県伊香郡木之本町石道
アクセス 車: 北陸自動車道木之本ICから車で15分
駐車場   : 普通車5台
その他 : JR北陸本線木ノ本駅から湖国バス井明神下車徒歩10分
料金 拝観料  200円
営業時間 9:00から16:00 無住寺要連絡



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posted by ほとけたび同好会 at 10:29 | Comment(4) | 滋賀県湖北 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月27日

湖北巡礼

湖北を訪れずして仏像は語れず
ということで、私も湖北の仏を愛でに
車を走らせた

思いつきの湖北巡礼だった為
福井を出たのが午前11時頃
目的地まではスムーズに到着したものの
既に12時になろとしていた

最初に向かったのが
木ノ本にある「己高閣・世代閣」

どちらも収蔵庫を指し
その昔はこの地のあちこちに祀られていた
仏様を一同に介している

地元の方がボランティアでガイドをされていた
かつてその地に数多くあった
社寺や歴史について詳しく説明して頂いた


収蔵庫の中に入ると
温度・湿度管理が行き届いたすばらしい空間

そこにたたずむ、数多の仏様

己高閣にいらっしゃった
十一面観音像は旧観音寺の本尊といわれ、檜の一本造
平安時代初期の作で国の重要文化財に指定されている
高い鼻筋は美しく弧を描き、キリリとした眉にのび
切れ長の目をもつ素朴な印象の観音像
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世代閣にいらっしゃるのは
魚藍観世音 平安初期の檜の一木造 高さは160a
右手には花を持ち、左手には魚が入った籠を持っている
腰から胸にかけて非常に女性的な印象を受けた

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どちらにもその他多くの収蔵仏があり
一度に多くの仏様が拝める贅沢な処

さすがは仏像のメッカだ


またこの地は「まほろばの里」と呼ばれ
紅葉を観るにも最高だとの事

ボランティアのおじいさんの薦めもあり
歩いて5分ほどの所にある
石道寺に向かうことに

こちらにも素晴らしい十一面観音様がおられるとの事


「古の道」と呼ばれる道が整備されていた
kohoku001_R.jpg

予定外の石道寺
時刻は13時を過ぎたところ

思いつきの湖北巡礼
あと何ヶ寺巡ることができるのだろうと
頭をよぎった秋の昼下がり



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posted by ほとけたび同好会 at 23:44 | Comment(3) | 滋賀県湖北 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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